双辺太極拳(雙邊太極拳)と正宗太極拳と誠明太極拳 その4

にくまる

2014年02月04日 08:00

最初にお断りです。
この一連の投稿は、筆者の興味からの文献的、体験的研究であります。
またそれぞれの優劣を論じるものではありません。むしろどれも優れた太極拳であると考えています。
筆者にくまるは正宗太極拳、双辺太極拳を経験していますが、どちらにも指導資格はなく
いわゆる愛好者であり、興味をブログにつづっているにすぎませんので、お気に障ることがあったらすみません。

さて、前回は王樹金老師が日本で最初に教授をした太極拳、それこそが「正宗太極拳」である、と書きました。

では、この正宗太極拳は誰が作ったものでしょうか?

正宗太極拳、ということであれば当然、王樹金老師ということになります。

では王樹金老師は「太極拳」を誰から学んだのでしょうか?

実はこのあたりが議論となってしまうところなのです。

王樹金老師の形意拳、および八卦掌の師匠ははっきりしています。

しかし、太極拳を誰かに師事して学んだ、という記録は渉猟しえた範囲では見当たりませんでした。

ある団体では「南京中央国術館での編纂会議に王樹金老師も参画して、この太極拳を作り上げた」と説明しています。

形意拳・八卦掌という内家拳の達人であった王樹金老師の意見を取り入れた可能性は否めませんが、「太極拳」に関してはそれまで修行されていた形跡はなく、これはには少し説得力が少ないと思います。

ここは、私見ですので、ご批判も多いだろうと覚悟はしておりますが、

「南京中央国術館式99式太極拳を主に制定したのは陳泮嶺老師であり、王樹金老師はこの太極拳を師弟関係ではなく、友人として陳泮嶺老師から学んだ。そこに自らの経験を加味して独特の風格の太極拳を作り上げた」

というのが、本質ではないでしょか。

次回は、それぞれの太極拳の特徴などについて検証したいと思います。

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