日本武道(剣道・居合・拳法) 中国武術(太極拳・形意拳・八卦掌)に魅せられた「にくまる」の修行日記

双辺太極拳(雙邊太極拳)と正宗太極拳と誠明太極拳 その5

最初にお断りです。
この一連の投稿は筆者にくまるの文献的、体験的研究に基づくものです。
優劣を論じているものではありませんので、ご参考として楽しんでいただければ幸いです。

この双辺太極拳、正宗太極拳は拳譜は全く同様となっています。
下にこの99式太極拳の拳譜を示します。
双辺太極拳(雙邊太極拳)と正宗太極拳と誠明太極拳 その5

いかがでしょうか?

いわゆる伝統楊式太極拳などと非常に近いものになっていることがわかると思います。
特筆すべきは第1式は「起勢」ではなく、「渾元椿」となり站椿功の姿勢が最初に入っています。
いわゆる「起勢」に当たる第2式は「開太極」となっています。終式は「合太極拳」
後日のべますが誠明太極拳は100式となり99式が「盤太極拳」で100式が「合太極拳」となっているようです。

途中では攬雀尾には「定歩」「上歩」「活歩」「 墊歩」と4種類あることや、
50式 坐盤勢 51式 披身踹脚あたりはこの太極拳独特と言えるでしょう。
陳式を含め倒攆猴 は順歩であることがほとんどですが、この太極拳には拗歩と順歩の倒攆猴 があります。
いわゆる十字腿は86式 轉身單擺脚となります。このあたりは名称だけの問題かもしれません。


さて、前回双辺や正宗にどんな違いがあるか?と問題提起しました。

伝承者が異なれば、同じ太極拳でも変化があるのはどんな太極拳でも同じです。
しかしながら、私の学んだ正宗太極拳の最も大きな特徴の一つは歩型でした。

基本的に通常の太極拳が弓歩となるところで形意拳の中定歩となります。

しかし太極拳研究者の笠尾柳楊先生の著作での写真などを拝見すると、
初期のころの正宗太極拳は弓歩であったように見受けられます。

このあたりいつから変わってきたのか興味深いところです。

双辺にあって、正宗にないのは開太極と上歩打擠の間にある、名称が明記されていないどうさ「陰陽魚」があります。
左右の単按の連続に見えるこの動作、双辺や陳泮嶺式をなのるところにはほとんどの場合含まれています。

次回はこのあたりの動画や他の相違点についても掘り下げてみようと思います。


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