日本武道(剣道・居合・拳法) 中国武術(太極拳・形意拳・八卦掌)に魅せられた「にくまる」の修行日記

試割 試斬 考

今回は出来事ではなく、雑感です。

試割 試斬 考
試割 試斬 考


「外家拳は体の表面を壊し、内家拳は体の内面から壊す」という話を聞くことがあります。
本当に内家拳の技で内面から壊す技があっても全く不思議ではないと思います。私はできませんが・・・

外家拳が低級で内家拳が高級、なんてことは決してないと思います

いくら表面で波紋を起こして浸透させることがでても、当てることができなければ意味はありません。

いくらハンマーのような力任せな技だって、当たれば滅茶苦茶痛いわけです。

的確に、力をはたらかせるべき場所に破壊力を叩き込むことができてるか?それを知るのが試割だと思います。

拳を壊さない限りにおいて、内家拳の人も経験してもよいのかもしれない、と思いました。


形意拳には六合の教えがあり、曰く肩と胯、肘と膝、手と足を合わせる外三合と、心と意、意と気、気と力を合わせる内三合が大切と言われます。

外三合は比較的わかりやすいものです。しかし、実は内三合こそが技を成功させるにはとても大切で、試割ですらも内三合が整わないと成功しないのだということが今回よくわかりました。

すなわち、空手であろうが、拳法であろうが、内三合はかなり重要な秘訣なのだと思います。


また試斬についても本来相手は動いているわけですから、すえものを斬るのは決して実践的ではありません。


すなわちどちらも「試」
strong>なのであって、現在の自分の到達段階を確認するためのみの存在します。

もちろんそれぞれちょっとしたコツは存在しますから、本当に初めて試みるひとには少しだけ練習が必要でしょう。

今回私は板も石も割る稽古は一度もせずに臨みました。すでに以前の審査で経験していたからです。

これらの稽古をすることで「板を割ることだけのための古」、「石を割ることだけための稽古」、「畳表を斬ることだけの稽古」に普段の稽古が堕してはならないと思います。

そもそも稽古は道場のみでなく、日常すべてを稽古と心得る「日常の稽古化」に至らなくては自由自在に技を振るうことはできないという老師の教えが最近やっとおぼろげに見えてきたところです。

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