日本武道(剣道・居合・拳法) 中国武術(太極拳・形意拳・八卦掌)に魅せられた「にくまる」の修行日記

初めての失神・・・

拳法会の1級審査を受審した。
段位は剣道、居合道で3段を、柔拳連盟では4段を取得していたが、
帯の色がある武道は初めてだ。

拳法会の段・級位取得のためには多くを要求される。

今回の1級受審、科目は以下の通りだ
1.基本 (拳法会基本型 初段から参段)
2.柔法 (3組 これは言ってみれば短刀捕りの型)
3.試割 (厚さ2.5cmの木材1枚を正拳で)
4.筆記試験
5.マストレ (軽い乱取 1分×二人)

筆記まではとくに問題はなかった。

自分のなかで問題だった試割も1発で割ることができた。

問題はマストレだった。元立ちは黒帯。一人目のAさんはこちらの技を引き出すように、
時に厳しく、ときに受けつつ、付き合っていただいた。
問題は二人目Tくん。
開始から20秒くらいだろうか、突然テレビの電源を切るように、目の前がblock outした。
倒れていたことに後で気がついた。無意識で立ちあがった。立ちあがったことも後で気がついた。
「大丈夫か?」と立ち会いの先生に聞かれ「大丈夫です、押忍」と答えた。答えたことも後で気がついた。
マストレ再開したあと、右こめかみの痛みを感じた。
突き・蹴りを出しながら、なんでこんなに体が動かないんだろう、と感じつつ、
「ああ、上段回し蹴りを食らって、脳振盪を起こして、失神したんだ」
と分かった。

そんなこんなで2回目の1分が終わった。

上段蹴りを食らっての失神を初めて経験した。
蹴りが来ていることすら認識できていなかった。多くの場合、来るのが分かっていれば耐えられるという。
失神したひとは皆、「何が起きたのか分からなかった」と言うらしい。

KO制であれば10カウント以内に立てて、ファイティングポーズをとっているからセーフかもしれない
が、再開された時もフラフラだったらしいから、そのあとに簡単にKOされたかもしれない。

1本勝負とかであればその時点で負けだ。

だから、審査では決して良い評価ではないだろうが、悔いはない。

これで落第したならなっとくだし、もっと稽古して、もう一度リベンジしたい。
そしてできるならいくつかは内家拳の技を出したい。

やっぱり手を合わせるのは大切だ。まだまだ修業が足りない

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